「なぜ売れるのか、どうすれば売れるのか」シリーズの初めから読む
どうなっているんでしょうか。
ウキウキ気分が一瞬でパァ・・・
自宅の書斎で本を読み始めていると、奥さんと下の娘が洗濯物をベランダに干し始めました。そこにお姉ちゃんが合流。チラリと外を見ると、ベランダの娘ふたりと目が合いました。コトバは交わしませんが「今日はとってもハッピーな気分だね」というような気持を表現し合っている感じです。家族とは不思議なもので「ハッピーな気分」でいると、何となく考えることが同じになってしまうものです。
ふだんから「あれが欲しい」「ダメ」。「これが欲しい」「ダメ」。というような会話をしているにも関わらず、ハッピーな気分で全員が同じ屋根の下にいると、「確かに、あれは欲しいけど、お父さん・・・ムリしなくて良いからね」「たまにはムリぐらいするさ」。「別に、今すぐ欲しいってわけじゃないよ。勢いで言っただけだから」「まぁ、そう気を使うな」というようなテレパシーの会話が無言で成立してしまうものです。
ここが面白い。そして、こういうのが家族なのでしょうね。私は、娘2人がそれとなく要求している「自宅で簡単にパンが作れる【ホームベーカリー】」とやらを、今日の日曜日に出かけて買ってきて、夜にはサプライズでプレゼントしてやろう・・・などと、ひそかに計画したのです。そこで、まず私は「このエリアで一番大きな電器店」のホームページをのぞきました。しかし「webチラシ」とやらに、その商品の紹介はされていない・・・
そこで、電話を入れることにしました。「もしもし・・・」こういう時の気分hあ、その「ホームベーカリー」が、あるかないかを確かめるという感覚じゃないんですね。絶対にある。ないわけがない。しかし、一応・・・念のために・・・というか、この電話をかける時点から、もう家族全員のビックリした顔、大喜びした顔がイメージされてしまっている。この微妙な喜び・・・ハッピー感覚があふれているんです。
「はい、はい。○○電気、本店でございます。」電話に最初に出てくれる「感じの良い声・・・」きっと、電話の専門の仕事をされているのでしょう。「おたずねしたいのですが、そちらで【小麦粉とドライイーストと水を入れるだけでパンが焼ける新製品の全自動ホームベーカリー】は、扱っていますよね?」
「全自動のホームベーカリーですか? あると思います。担当に売場に回しますので詳しい係の者におたずねください。」
おぉ〜〜っ!あるな・・・ある!ある! わかってるじゃないの。さすがじゃないの・・・と、携帯電話に耳を押し付けて保留音を楽しむわけです。今度は「その売場の担当者」が出てきて「はい。はい。お電話代りました。どういうことでしょうか」と、かわいらしい女性の声が耳に飛び込んでくる。ほぉ〜、なるほど男性じゃなくて女性なんだ・・・ まぁ、料理に関することだからなぁ・・・最近は女性が活躍しているのか・・・
などと思いながら「ちょっと聞きたいのですが、そちらで【小麦粉とドライイーストと水を入れるだけでパンが焼ける新製品の全自動ホームベーカリー】は、扱っていますよね?」と、わくわくドキドキしながら質問した、わたしの声は弾んでいます。「全自動ですか?」「そうそう、全自動のホームベーカリーです」そうすると、けっこう冷たい声に変わってしまって「あぁ、ホームベーカリーでしたら、ニューキッチンのコーナーですから、そちらの担当者にかわります。こちらは「炊飯器」と「冷蔵庫」のベーシック・キッチンのコーナーなので・・・」
なるほど、なるほど、全自動食器洗い機とか、IHクッキングヒーターとか、そういうコーナーができていたよなぁ・・・と、数週間前に携帯電話の「自動車シガレットの充電アダプター」を買いに行った時の店内の様子を思い出していたりするわけです。さすが、大型電器店だけのことはある・・・ 耳が少々痛くなってきたので、右手に持っていた携帯電話を左手に持ちかえてみる。
売場のがやがやとした音が聴き取れる。お客さんがイッパイ来ているんだなぁ・・・と感心したりする。忙しいのかなぁ・・・と思ったりしながら、今度は、左手に持っていた携帯電話を右手に持ちかえてみたりする。「はい。お待たせしました、どいうことでしょうか」落ち着いた男性社員の声が耳の奥のほうへ転がり込んでくる。わたしもちょっと落ち着いた言い方にしてみようか・・・
「恐れ入りますが・・・ そちらで【小麦粉とドライイーストと水を入れるだけでパンが焼ける新製品の全自動ホームベーカリー】は扱っていらっしゃいますでしょうか?」なんだか、声のトーンも落ちてくる。少々、疲れてきてしまった。「全自動ですか? ははぁ〜ん。新製品ですね。でしたら、新商品の担当者とかわりますので、電話を回します。」
なるほど・・・ 新商品の担当者がいるのか・・・ そりゃぁ、そうだろう。このごろはドンドン新商品が登場するから、そういう担当者もいなきゃお店もやっていけないんだろうなぁ・・・ やっぱり大きい会社は違うもんだ・・・と感心しながら、左手に持ち替えた携帯電話を右手に持ちかえる。(この続きは明日ということで・・・)
さて、今日はこのあたりで・・・
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