2010年3月31日水曜日

思いつくままに・・・ No.18


【いい顔】していますか?

高度情報化時代になった・・・ 飛行機の路線が縦横無尽に世界中に張り巡らされた・・・ 世界が小さく近いものになった・・・ 情報を伝達する時間が恐ろしいほど短縮されてしまった・・・ 時間が目まぐるしい速度で進むようになった・・・ あっという間に時間が通り過ぎるようになった・・・

そして、ビジネスに関しても、ドンドン情報化戦略が進み、情報がドンドン放出され、短時間で色々なことをたくさんやるようになった。街を歩けば店先で「さぁ〜、いらっしゃい!いらっしゃい!」と掛け声がかかる。「さぁ〜安いよ!安いよ!」と、あちらこちらから呼び込みの声がする。駅の改札を通り過ぎて歩き出せば「さぁ〜!カルチャー!カルチャー!」と英会話教室や「資格を取ろう!」などと描いたチラシをバンバン手渡される。

インターネットを覗くと「カンタンに自分だけが、トクしちゃえる方法」などといった「有料」の情報が「ネコ撫で声」のような文面と一緒に、いつのまにか自分のコンピューター画面の中にドスン!と登場していたりする。新聞受けから新聞をとり出せば「本日限り」「タイムサービス」「大売り出し」と表示された「チラシ」がゴッソリと入っていたりする。

「本日限り」「3日間限り」「明日限り」「10台限り」「景品付き」「抽選やっています」「タイムサービス」「先着順」「品切れご容赦ください」・・・ なんですか、なんですか・・・ こんなのが「商売」なんでしょうか? これが「商売」という日本語を英訳した「ビジネス」というのでしょうか? なんだか、セコイというか、せせこましいというか・・・ 冷静になって、じっくり考え直してみると、なんか「情けない」気分になってしまいます。

こんなものは「セールス・アイデア」でもなく「販売促進」でもなく「集客企画」でもない、単なる「たたき売り」じゃないですか。「たたき売り」というものを、頭が良い人の「商売」、クレバーな人の「ビジネス」と言ってしまって本当に良いのでしょうか? そういう店に実際に顔を出してみると「ご奉仕品につき、お取り換えはご遠慮願います」などと貼り紙が偉そうに店の中に居座っていたりするわけで・・・

まだ、こんなことをいっている店があったりするんです。これじゃまるで、お祭りの終了間際に「露店で作り過ぎてしまった【焼きそば】」の「たたき売り」と何ら変りもしないじゃないですか。毎日、毎日、こんなことを繰り返して「商売」とか「ビジネス」などと思い込んでいる。なんとも切な過ぎるじゃありませんか。セコ過ぎるじゃありませんか。

もっと、ゆうゆうとした表情の仕事、堂々とした顔をした仕事はできないもおでしょうか。もっと「長い期間の提案」、「長い期間で考えた仕事」というものを考えて、やっていただきたいと思うのです。そういう風にはならないものなのでしょうか。たとえば・・・

「この商品は、今後20年、同じプラン、同じサイズ、同じ品質で製造します。」とか、「この商品は、親子2代にわたって味わい深くお使いいただけます。」とか、「この商品は、一生、あなたのパートナーとなります。」とか、「ご両親の代から御贔屓にしていただき、ありがとうございます。」とか、「50年前にお買い求めいただいた商品の具合はいかがでしょうか?新しいパーツができあがりましたので、ご案内申し上げます」とか・・・

まぁ、テキトウに思いついたことを書いてみたのですが・・・ どうですか? こんな顔して進められたら嬉しくありませんか? どうですか? こんな顔をしてニッコリ笑った「あなたと仲良のよい、あなたの信頼できる提案者」が、あなたの前に登場したとしたら・・・ なんとも、ゆっくり、ゆったりした気分になれたりしませんか?

なんとも「ホンモノの商売」をしている感じ、とっても「すごいビジネス」をしている感じがしませんか? こういう「顔」をしたお店から、こういう「顔」をした案内が届いたりすると、どんな気持になるのでしょうか? とっても、ゆったりした「いい気持」になるのではないでしょうか? 午後からどうしよう・・・とか、明日どうしよう・・・とか、今週どうしよう・・・とか、今月中にポイントを使っちゃわなきゃ・・・とか、今年中に手に入れなきゃ・・・とか・・・

日本全国、大きな店から小さな店まで、積極的なセールスマンから消極的なセールスマンまで、活発で元気な販売スタッフから、おとなしくて内気な販売スタッフまで、大きな会社から小さな会社まで、なんだか、誰もがみんな、どこのお店も全部、どこの会社もが、なんだかガサツになって、セコイ商売をするようになってしまっただけ・・・という気がしてならないのです。

「老舗の貫録」も「プレステージ・ショップのプライド」とか、そういうものは何もない。誰もが「セコセコ・セール」に「ひらひら売場」ばっかりです。いくら時間が早く通り過ぎるとはいえ、一瞬、一瞬、大切な時間を積み重ねて生きてるんです。時間が積み重なっていることの喜びや幸福感を、商売をしている人、ビジネスをしている人は、もっともっと自分の仕事の中で表現していかなければならないのではありませんか?

「実績を作る」とか「年輪を重ねる」とか「キャリアを積む」というのは、こういうことをいうのではありませんか? かなり「おおげさな表現」をしてしまいました。確かに「たたき売り的な商売」も必要にはなると思います。しかし、これは「車輪の片輪」のようなものです。車輪が片方だけでは、同じ場所をグルグル回って先に進んでいきません。きっと、そういうことをしているうちに「いい顔」ができなくなって悪循環にハマってしまうのです。

確かに利益を上げ、不景気を乗り切るための「セコセコ・セール」は大切かもしれません。「セコセコ・セール」だけでは顔が貧相になってしまいます。ここは意地でも「いい顔」にこだわらなければなりません。歯を食いしばって、長い目で色々と考えなければなりません。ここで「いい顔」をすることを考えなければなりません。ガンバろうじゃありませんか。


さて、今日はこのあたりで・・・


「叩き売り。利益がとれずに、ぐちをいう。
. 利益が減る分、グチが出る出る・・・」

(つづく)




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2010年3月30日火曜日

思いつくままに・・・ No.17


【いい顔】していますか?

そして、こういうことを衝撃に衝撃を感じているうちに、改めてドキッとしてしまったのです。みなさん、大変です。緊急事態です・・・ 冗談めいた話などしている場合ではなくなってきました。

「どうして、売れる店、売れない店があるのか?」「どうして、女性が集まる店、集まらない店があるのか?」「どうして、成績の良い販売スタッフと、業績の悪い販売スタッフがいるのか?」「どうして、売れるセールスマンと、売れないセールスマンがいるのか?」「どうして、業績が上がる会社と、業績が上がらない会社があるのか?」

調子が悪い・・・と感じている人、調子が悪い・・・と感じているお店。調子が良くない・・・と思うしかない会社・・・ どうですか?「いい顔」をしているでしょうか? 多くの競争相手と比べてみて「ひとつ抜けた感じの【いい顔】」をしているでしょうか? できているでしょうか?

「今日は、どの「いい顔」で「お客さま」を誘いますか?」「明日は、どの「いい顔」で笑えますか?」「色々な「いい顔」が用意できていますか?」「季節ごとの「いい顔」の準備は終わっていますか?」「お天気ごとの顔、用意できていますか?」「気分ごとの顔、用意できていますか?」「今年の顔、用意できていますか?」「その場、その場で【良い顔】できていますか?」「誰に対しても【いい顔】できていますか?」「疲れた顔なんて、見せていますか?」

「悩んでいる顔になっていませんか?」「迷っている顔を見せていませんか?」「スッピンのまんまになっていませんか?」「うつむいていませんか?」「相手を正面から見ていますか?」「肌に艶がありますか?」「髪にブラシがかかっていますか?」「気分をスッキリさせていますか?」「元気な顔を見せていますか?」 あなたも・・・ お店も・・・ 会社も・・・ 商品も・・・ 全部「いい顔」になっていますか?

何でも「顔」です。「顔づくり」です。お店も「顔づくり」、販売スタッフも「顔づくり」、セールスマンも「顔づくり」、会社も「顔づくり」、「商品」も「顔作り」です・・・

誰もが、相手の「顔」を覚えています。お店の「顔」を覚えています。販売スタッフの「顔」を覚えています。セールスマンの「顔」を覚えています。会社の「顔」を覚えています。「いい顔」をしていたら、また逢いたくなります。「いい顔」でなければ避けて通ろうとします。たった、それだけの話だったのです。

販売スタッフ、セールスマン、お店、商品、会社・・・ どれもこれも同じです。「3つの【いい顔】」がそろっているかどうか・・・ たった、それだけの話だったのです。つまりは、こういうことです・・・

●「楽しい生活」を、思い出させてくれる顔・・・(POP、ショーウィンドー、サイズ表示、パンフレット、親切、など)「流行を知らせてくれる顔」「使い方を教えてくれる顔」「選ぶ手間を省ける顔」「ユーモラスで盛り上れる顔」・・・

●「賢さ」を、わけてくれる顔・・・(商品、アドバイス、サービス、考え方、など)「便利さを感じさせてくれる顔」「安全や安心を伝えてくれる顔」「困ったことを解決してくれる顔」・・・

●「驚き」を、与えてくれる顔・・・(他にはないニュース、他にはないサービス、他にはない商品、など)「そこにしかない情報」「そこにしかないサービス」「そこにしかない商品」「将来まで見通せる感覚」・・・

「楽しい生活を思い出せた!」という「お客さまの顔」が集まっていますか?  あなたの顔は「楽しい生活を思い出せた!」という「お客さまの顔」が集まってくる「顔」になっていますか?

「賢さをわけてもらった」という「お客さまの顔」が集まっていますか?   あなたの顔は「賢さをわけてもらった」という「お客さまの顔」が集まってくる「顔」になっていますか?

「驚いた」という「お客さまの顔」が集まっていますか?  あなたの顔は「驚いた」という「お客さまの顔」が集まってくる「顔」になっていますか?


単純に「楽しい顔」では足りないのです。ベテランの人や、達人タイプの人は、つい「楽しいだけの顔」で、なんとかしようとします。確かに・・・そういう人が1人で完結できる仕事なら、きっとゴマカシ切れるだろうと思いますが、これがチームプレイになると話は変わってきます。なにより「いい顔」は「伝染」するものです。「楽しい生活」というものを「伝染させる顔」になっていなければ、あなたの周りの人たちのところに「楽しい生活」を求めに人は集まってこないのです。

「賢さの顔」だけでは足りないのです。気取っているように見えてしまいます。どこか冷たい雰囲気が漂ってきます。結局、そういう人のところには誰も集まってこなくなってしまうのです。「お勉強をする対象」になってしまうと、まるで「人の住んでいないモデルルーム」や「レストランの前にある【ろう見本】」のようになってしまいます。

「驚きの顔」だけでも足りません。ワイワイがやがやするだけで、どちらを向いても目をみはってウンウンとうなっている人ばかりが集まってしまうことになります。買い物なんぞ、まるっきり忘れてしまいます。どうですか? 3つの顔・・・ そろっていますか?



さて、今日はこのあたりで・・・


「いい顔で、などといえるのでしょうか、この顔で・・・」

(つづく)




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2010年3月29日月曜日

思いつくままに・・・ No.16


「いい顔」があればうまくいく。

「いい顔」ってどんな顔なんでしょうね。起業して成功していた社長さんを、銀座や六本木の「夜のお店」に勤めている、キレイで華やいだ女性に表現してもらうと「ひとつヌケた感じの【いい顔】」という表現になるらしいのです。とても女性的で男性に理解するように表現しにくいものですけれど・・・

まぁ「なんのこだわりもないくらいに軽快」という感じなのか・・・ はたまた「理屈じゃない・・・」という感じなのか、とにかく「人間が本来もっている陽気な感覚」をコチョコチョとくすぐるらしいのです。

これは、夜のお店のお姉さんたちだけの話ではなく、そこを歩いている高校生も、近くのカフェでランチを楽しんでいるOLさんも、ご自宅でニコニコと家事をしていらっしゃる奥さまも、実家で楽しく暮らしていらっしゃるお婆ちゃんも、女性という女性はすべて・・・

女性という女性は、まったく年齢など抜きにして「この理屈抜きの、ひとつ抜けた感じの、男性の【いい顔】」というものに、どうやら魅せられてしまうらしいのです。女性にいわせると「男性は理屈っぽくていけない・・・。理屈じゃ、この「いい顔」はできない。」ということらしいのです。

いや・・・ 確かに・・・ そういわれてしまうと「ドキッ」とします。結局、世の中の女性は全員、この「ひとつ抜けた感じの【いい顔】」で動いている・・・と言い切られてしまうと、どんなイイワケも通用しないような気になってきます。

確かに・・・ 近代の「男性」というものは、理論を賛美して「ひとつ、ふたつ理論を作ってから」批評を始めます。感覚を賛美する時でさえ、おおいに「わだかまってから」でないと、なかなか表できない・・・というところでしょうか。神経や知識が複雑高騰に「複層」していることを、どうやら「威張りたい傾向」にあるようで・・・ まぁ、インテリさんのゲーム感覚というのは、こういったものでしょう。

どのように評論するかの論法に値打ちをつけるのに、つい熱心になってしまうあまり「路地裏を走り抜ける」ような理論や、「朝焼け」か「夕焼け」か、ハッキリしないような感覚まで、なんとか「評論のテクニック」を持って入ってホメあげてしまう始末・・・ これは「大学進学」が当たり前になった学歴社会が作り出してしまった「性」というものなのでしょうか。

そこへいくと、この「ひとつヌケた感じの【笑顔】」は、現在、過去、未来・・・全ての時代において「女性を魅了する基準」となっているのでしょう。それを、なんとか理屈で書こうとする自分の習性というか・・・ 事実、こうやって理屈をノリノリで書いている自分がいたりして・・・ ハハハ・・・ やれやれ。


そこで、あなたにも感じて欲しいのです。私が「ドキューン!」と胸を打ち抜かれた感覚を・・・ そこに、いち早く気づいてしまった私・・・ 誰もホメてくれないので、ちょっと自分で自分をホメてみたくなりました。そこで、いい気になった勢いを借りて、ちょっと気取った感じで質問をしてみたいと思います。

こほん・・・・ では、真正面から質問とまいりましょう。「いくつありますか? あなたの【いい顔】・・・?」

私は、切実にまで、そう問いただされた気持になりました。そして・・・ 私は、こう思いました「ダメだ・・・ そんな顔なんて、いくつもない。」「ダメだ・・・ そんな顔なんて、あんまりない。」「まいったなぁ・・・ 若い時から、ずっと良い顔なんてできないまま変っていない。」・・・

「しまったなぁ・・・ 鏡を見ても自信がない。」「困ったなぁ・・・ 最近ぐったりしてる」「ありゃぁまぁ・・・ 肌もボロボロ、髪もグチャグチャだぁ」「おい、おい・・・ 目も薄曇りだ。」「そういえば・・・ 最近、人が寄りついてこないよなぁ」「たまにネクタイを替えると冷やかされてしまうしなぁ・・・」いい顔なんて、ひとつもない・・・


どうですか? あなた・・・ 「いくつありますか? あなたの【いい顔】・・・?」

「いくつもありますか?」「いい顔、できてますか?」「若い時より、いい顔できていますか?」「鏡を見て【いい顔】していると思えますか?」「ぐったりしていませんか?」「肌は大丈夫? 髪形は大丈夫?」「ぐったりしていませんか?」

「目は輝いてますか?」「人は集まってきますか?」「ネクタイを変えても冷やかされてしまいませんか?」「洋服のイメージを変えても冷やかされたりしませんか?」 もし、いくつか思い当たるなら「いい顔」してないってことでしょう?


さて、今日はこのあたりで・・・


「理屈抜き、女性が惚れるいい顔で、アカぬけている人が得する。」

「理屈バカ、女性が呆れる自慢顔、間が抜けている私は損する。」

(つづく)




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2010年3月28日日曜日

思いつくままに・・・ No.15


ニワトリが先か、タマゴが先か

私が「起業して成功した人たち」と出逢ったのは数年前のことです。話題も近い同年代の方々。サラリーマンをしていたが、どうせ先が見えないのなら・・・と「一念発起」して自分の会社を立ち上げ、一生懸命にガンバって、ついには成功をおさめた40代〜50代。年齢的には、正真正銘の「中高年」の方々・・・

こういう人たちは、同世代のサラリーマンとは一線を画した生活を送っています。アフターファイブの過ごし方がまるでちがっています。確かに、成功しているわけですからサラリーマンの方々とは少々お小遣いの額も違う。それは確かですが、やみくもにお金を使うようなことはしません。とっても賢く遊んでいらっしゃるのです。

ほろ酔い機嫌の中年顔をして居酒屋の「のれん」をくぐるようなことはなく、ちょいとシャレたスーツや、良い感じのジャケットを着込んで、若者が歩いている街を、まったく自然にさっそうと、悠々と歩いていく。青山や、六本木。渋谷の駅から恵比寿の方へ・・・ そういう、ちょっと静かなカフェ・レストランなんぞに顔を出す。

そうですか・・・ ガード下じゃない場所。新橋や、大久保や、高円寺のガード下の「赤のれん」で、「おでん」や「焼き鳥」や「鰻の串焼き」などを、つついていない人もいたのですね。なるほど・・・ 場所が違っていたのか・・・ つついちゃダメなんですねぇ。


こういうお店は、雰囲気が良い割にビックリするような値段を請求されることもありません。でも、若いカップルにとっては「ちょっと高いなぁ」という感覚のお値段。そういうカフェ・レストランや、ひと味うるさそうなコーヒー店に入って、窓際に悠々と座っていらっしゃる。こういうお店の窓際は、会社の窓際とはちょっと違っています。

確かに、新幹線でも窓際に座っている人のほうが断然落ち着いていらっしゃるように見えます。きっと、そういう気分なのでしょう。キョロキョロしたりせず、ゆったりと落ち着いて座っていらっしゃる。タバコだってプカプカとせわしく吸うこともなく、肩にチカラを入れず、ゆうゆう、ノンビリとリラックスした雰囲気で忙しかった仕事時間をクールダウンさせていく。

こういう人と一緒にコーヒーを飲むと、別に会話が必要になるわけでもなく。「いい眺めですね。」「そうですね。」といった会話で充分にコミュニケーションは成立します。一緒にリラックスした時間を楽しめば良い・・・それこそがコミュニケーションになるのです。そういう時の顔は、本当に「いい顔」をしていらっしゃいます。居酒屋で、なにかを「つつきながらグチをいっている人の顔」とはまったく違った顔なのです。

30分も、ゆっくりした頃、静かに「飯でも喰いましょうか・・・」という声をきっかけにフッと自然体で立ち上がる。待ち人来らず・・・といった「おももち」ではなく、本当に自然に・・・ そして、支払いの時は「ここは、私が・・・」「そうですか、では次は私が・・・」という会話が成立するのです。

ガード下の「赤のれんの支払い」や、仕事の打合せが終わった後の喫茶店ように「いえいえ、ここは私が」「とんでもない、ここは私が」「「いや、そういうわけには・・・」「いえいえ、ここは私が」「とんでもない、ここは私が」「いや、そういうわけには・・・」「いえいえ、ここは私が」「とんでもない、ここは私が」「いや、そういうわけには・・・」「いえいえ、ここは私が」「とんでもない、ここは私が」「いや、そういうわけには・・・」「経費で落ちますから」「そうですか・・・では・・・」という、レジでの押し問答はない。おい!おい!結局、経費かよ・・・・ 

とにかく、こういう風に「レジの前」で、後で待っている人を無視して、数人でバタバタすることもない。同じ「自分の時間」を過ごすなら、つまらない時間は過ごすまい・・・という感覚がジワッと伝わってきます。

「赤のれん」でグチをこぼしたりしない「成功した企業家」と一緒にコーヒーを飲んで、食事を楽しむ。すべて、お互い自分の時間だから、逆らう必要も、悩む必要も、恐れる必要もない・・・

別に、誰かがいなきゃいけないわけでもなく。1人でも、同じように動くのが良いという。なるほど・・・と思い、やってみる。なるべく自然体で、こころも自然体で、ふわっと街の中に溶け込んでいく。そうなった時に、自分の心が街に生き返ったように感じるのです。

心に執着がなくなっていますから、街が楽しく見えてきます。くだらない悩みも一応は消えてしまっていますから、街の雑踏や騒音も、なんだかステキな「サウンド」のように聞こえてきます。その日の迷いも晴れてしまっていますから、通り過ぎていく人たちさえ「風景」のように映り始めます。

こういう人は、六本木や青山や、代官山や恵比寿など、確かに若者が集まる場所に行くのですが、ちょっとばかり「お値段」が良い分、キャピキャピした人たちが少ない。確かに学生さんにはちょっとムリかなぁ・・・ そういう、カフェやカフェ・レストランでも、同じ匂いに吸い寄せられるように、似たような人たちばかりが近くの席に吸い寄せられる。そうなると、一種、独特のムードがその「エリア」に立ちこめるのです。

そもそも「会話」というか、話の内容が、ガード下で何かをつついている人とは、ちょっとばかり違っている。いや、会話のテーマはあまり変らない。しかし「考え方」が違っているのかもしれませんねぇ。基本は「プレーヤー」としての「自分の失敗談」・・・ ライバル・競合企業の【長所】と、自分の会社の【短所】を比較する。

「うちの会社は3流・・・ 一流の○○には、まだまだ追いついていないけれど・・・ そのうち追いついてやろうと思っている。」などという「自己反省をロマンに置き換えた話」をするものです。奥さんが寝坊するので弁当は自分で作るとか、犬が近所の犬と恋愛を始めたとか、自分は仕事の依頼から逃げたとか、部下に責任を押し付けたとか・・・ そんな話じゃロマンにもなりません。

はたまた「数年前の失敗談」で、こちらの気持をやわらげてくださる。「今になっては、あんな失敗は絶対にしない・・・」という「自信」があってこその「ドジ話」・・・ 自分の悪口ばかりだから、誰ひとり「他の人」が傷ついたりしない。自分の悪口で、自分に「からもう」と思っても「からみよう」がない・・・

自分の失敗談で笑える人、相手への気づかいで「自分がバカにもなれる人」ってのは、なんとも良い顔でニッコリと笑うものなんですねぇ。あの笑顔を見て、くやしい!自分もあんな顔してやろう!などと感じてしまうものですから、「いいえ、わたしの失敗のほうがヒドイんですよ」と、こちらがバカ話・ドジ話をすると、悔しがって「いいえ、わたしのほうがヒドイ・・・実は・・・」などと盛り上り始める。


ワインなど、特に高額な敷居の高い飲み物を頼むわけでもなく、普通にビールとおつまみと・・・ その「酒の肴」が「おでん」や「焼き鳥」ではなく「ピッツァ」や「パスタ」「オードブル」というだけの違い。お支払いの金額も、そんなに高いわけでない・・・ ただ、それだけで「顔つき」があんなに違ってくるものなのでしょうか。財布に入っているクレジット・カードが、ドンドン「金色」に変っていくものなのでしょうか。

「収入」が先か「顔つき」が先か・・・ こんな話を、そういった「成功者」に質問すると、必ず「顔つき」が先だと返事が返ってきます。収入は「顔つき」で決まるというのです。「貧乏な顔」をして「貧乏人の食べそうな場所」で「貧乏人が食べそうなモノ」を食べているから「貧乏人の顔」「出世しない顔」「うだつの上がらない顔」になる。

逆に「リッチな顔」をして「リッチな人の食べそうな場所」で「リッチな人が食べそうなモノ」を食べていると「リッチな人の顔」になって「お金のほうが、あっちから近づいてくる」・・・同じ人生を送るなら「いい顔」をしようじゃありませんか・・・


さて、今日はこのあたりで・・・


「成功者、自分の短所に敏感で、生活ランクはひとつ上。」

「貧乏人、他人の短所に敏感で、自分の短所は棚の上。」

(つづく)




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2010年3月27日土曜日

思いつくままに・・・ No.14


若いか? 年寄りか? その中間はどこに?

こういう街にいけない人はどこに行けば良いんだ? と質問すると、「巣鴨の地蔵通り商店街あたり」だというから行ってみると、なんだよ!ここは中年の街じゃなくて、老人の街じゃないですか・・・ お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、お元気そうで、実に楽しそう・・・わぁ〜っ!よかった・・・ じゃなくてぇ〜〜っ! 私は「オシャレな中年」「オシャレな壮年」はどこにいるのかを探しているのです。

渋谷109から代々木公園、そしてラフォーレから原宿のルート。有楽町から銀座へ・・・行きつけのトラッドシューズショップの「ヒロカネ(Scotch-Grain)」が南銀座にあるものですから、そこにチラリと顔を出すのですが・・・ とにかく、そのエリアにいる若者は、あっちへ行こうとか、こっちへ行こうとか、誰も相談などせずに、何も考えずに成り行きにまかせて歩いています。そういう風に歩けるルートになっています。

それに比べて、中高年がブラブラと、しかもカップルかグループで、何の目的もなく、急ぐ用事もなく、ちゃんとオメカシをして、解放感イッパイで、何も考えずに歩ける街・・・そんな街など、日本中どこを探してもなくなってしまっているのです。

いいえ、街がないのか、そういう元気でシャレッ気のある中高年がいなくなったのか・・・ 私は、色々考えた末、結局、シャレッ気のある元気な中高年がいなくなってしまったように思っているのです。実に残念ですけれど・・・

じゃぁ、中高年は街に出ないのか?と質問すると「新橋あたりで飲んでいるはずだ・・・」と教えてもらったので。なんだ、街には出ているのか・・・ それじゃぁ「新橋」に行って、中高年を見てみようと思い足を伸ばしてみました。確かに・・・

確かに・・・ 新橋には中高年の「おっさん」がいるにはいる・・・ しかし、シャレッ気があるとはいえない。待ち合わせをして、メンバーが揃うと、すぐに「のれん」をくぐりたがる。ついて行って偵察していると、腹が出ているのに喰いたがる・・・ 中途半端な「おっさん」ではなく、正真正銘の「おっさん」ばっかり・・・

シャレッ気のある話などカケラもない。この先、どうなるわけでもないのに、隅のほうでブツブツとつぶやいていたりする。向き合った相手を、やっつけるわけでもなく、批判するわけでもなく、ぐじぐじと被害者ぶってチビチビと酒を飲んでモンクをたれている。

たまに笑ったかと思ったら、何とも疲れた顔をしている。よく見ると、笑っているのか、ひきっつっているのか、本当は泣いているのか、さっぱりわからない顔だったり・・・ まったく、情けないじゃないですか・・・

あちらに大きな声で、バンバン机をたたいて盛り上っている人がいる。最近、坂本龍馬ブームだし・・・天下国家の話でもしているのかと思えば、うちの「かみさん」がカルチャーセンターに行き出して人間関係に苦労しているらしい・・・という話をして「かみさん」の不幸を喜んで盛り上っていたりする。その話を聞いている他のメンバーも妙に喜んでいる。おいおい・・・

むこうに大きな声で盛り上っているグループがある。企業再建の話でもしているのかと思えば、うちの「犬」が「かみさん」にばかりなついて、自分にはちっともなつかない。家に帰って犬が吠えたら家族が喜ぶ・・・などという「グチ」をもらしている。その話を聞いている他のメンバーは大笑いしている。おいおい・・・

隣のテーブルで、大きな声で盛り上っている人たちがいる。「人生挑戦・生涯現役」といった話でもしているのか耳を澄ませば、大リーグの某選手が現役を引退するとか、プロレスラーの誰それが現役を引退するとか・・・などという話をしている。その話を聞いている他のメンバーもスポーツ選手への「期待」で盛り上っているようだ。

おっ!これは良いかもしれない・・・と思って耳を澄ましていると、今度は会社の人たちの話になった。「あいつはダメだ」「あいつも使えない」「オレは、その仕事から上手に逃げて高見の見物だ」「オレは、こういう風にして、その仕事を受けないようにした」って・・・ あなた・・・仕事でもプレーヤーじゃなく、観戦しているだけなのね。あらあら・・・

そのうち、だんだん腹が立ってきた。「あいつに任せたら、失敗しやがって・・・ オレは責任なんてとらないよ。だって上司だから・・・」って、なんじゃそりゃ? 仕事もしない。責任もとらない。いったい、何をしに会社にいっているんだ?!

向かえの席で、大きな声で盛り上っているグループがある。「恋愛」といったコトバが飛び込んできた。おっ!こんどこそ・・・と期待しつつ耳をすませば・・・ 自分が毎朝、参歩させている飼い犬が、近所の犬と恋仲だとか、そうじゃないとか・・・ その話を聞いている他のメンバーも、奥さんは朝飯さえ作らない。自分も早起きして弁当を作っているとか、いないとか・・・ おいおい・・・

それなりの本を読んでいるわけでもなく、かといって、それなりの趣味を持っているわけでもない。特別な楽しみはなにもない。指示されて、イヤイヤやる仕事、仕事から逃げる話以外の「ネタ」は、まるで「カラッポ」・・・

「一目散に帰宅する人」「居酒屋でグダを巻く人」「スポーツジムという名のサウナで横になる人」・・・ 何とも悲しい「中高年」・・・ こういう人が増えるのはイヤですね。こういう人が増えると困りますよね。しかし、これからますます増えそうなんですねぇ。


さて、今日はこのあたりで・・・


「奥さんは、朝の料理を旦那にまかせ、旦那は仕事を部下まかせ。」

(つづく)




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2010年3月26日金曜日

思いつくままに・・・ No.13


「中高年よ「綾小路きみまろ」氏のネタになるまい」

新宿や渋谷というような街にでる度に思うのです。とにかく、人間が多過ぎる。自動車が多過ぎる。地下道と階段が多すぎる。標識や看板が多すぎる。とにかく疲れてしまいます。そこにガンガン、ガァガァと大きな音が響き過ぎる。頭が痛くなります。さらには、若い男女がいかにも多過ぎるのです。

この若者たちは、歩道の真ん中をウロウロ・チョロチョロと、いったい何をしているのでしょう。左右を見ると、カフェ、ファーストフード、カフェレスト、雑貨屋、電気屋、携帯電話ショップ、アクセサリーショップ・・・ 喰って、見て回って、しゃべって、つまらない相談をしながらウロウロ、チョロチョロ・・・

50歳を越えた「おっさんのプライベート」にとって、こういう街は苦痛の対象にしかならなくなっていました。まぁ、肌に合うとか合わないとかいうのではなくて「街そのもの」が、私との関係を無くしてしまったというか・・・ まるで関係ない「異次元の存在」になってしまったというか・・・

どういうわけか、「街を歩く」という楽しみを、根こそぎ「若者たち」に取り上げられてしまったような気がしてしまうのです。そもそも、私と同じ、まぁ、おおまけにまけて40歳そこそこの男やオンナが、こういう街を歩いていないのです。

歩けるような街になっていないのか・・・ こちらの元気とシャレッ気がなくなってしまったのか・・・ とにかく自信あり気に歩いている「中年」というか「ミドル」というか・・・ そういう世代の人間が歩いていないのです。

いったい、どこに行ってしまったのでしょうか? 特に「ナイス・ミドルのカップル」などは、上野動物園で「存在していないパンダ」を探しているぐらいの勢いで、ほとんどお目にかかれないのです。とにかく、プライベートでは、こういう街に出歩くことはないだろうと思います。

しかしながら、仕事がら、やっぱりこういう街をウロウロして、若い人たちは今、何に興味があるのか?ということを調べたりしなければならないわけで・・・ 確かに最初のうちは「苦痛」以外のなにものでもなかった・・・

渋谷の109をチラリと覗き、西武の横を通り過ぎ、パルコの前を通って、NHKホールの前を通過して、代々木公園の横を通り過ぎ、原宿駅の前を通り過ぎ、明治通りのラフォーレの前を通過し、汗をかきかき竹下通りを原宿駅方面に戻ってくる・・・

こういうコースを歩きながら「街の様子、街の活気」を見て歩くのですが・・・ 私と同年代の人間は、さっぱり歩いていない。ミドル世代のカップルなどには、お目にかかったりすることは、まずない。

なんとも淋しいじゃないですか・・・ 私ひとりが浮いちゃうじゃないですか・・・ そこで、やっぱり職業がら「どうして、そういう場所に行かないのか?」と同世代に質問してみると・・・

「職場と自宅の間に、その場所がない・・・」だの「そんな場所にいく元気がない・・・」だの「大久保辺りの居酒屋で、焼き鳥をつついている・・・」だの、「高円寺のガード下で、串ウナギをつついている・・・」だの・・・ そんなもんつついてないで、ちょっとは街にでてみれば? 情けないじゃないか・・・と思ったりするのです。

「オレはサウナ族だから・・・ スポーツジムにいってチョットだけ運動してサウナに入ってから帰る・・・」って、スポーツジムは「スポーツ」をするところじゃなく、結局「サウナ」だったんかい! もう、泣けてくるではありませんか。もう、ガタガタなんでしょうかねぇ・・・ もうちょっと、シャキッとして欲しかったりするのですが・・・

渋谷から原宿のコース・・・ もう、若い人ばっかりです。中学生、高校生、20代前半のカップルやらグループやら・・・ そこから、山手線に乗り有楽町で降り、マリオンの中をチラリと覗き、そのまま銀座方面へ・・・ ここでもやっぱり、20代前半のカップルやらグループやら・・・ 

マロニエゲートを覗き、H&Mをチラリ・・・ アルマーニのお店の中をチラッと見て、アバクロへ・・・ こういうルートを歩いてみると、さっきより、ちょっとばかり年代が上になって、ほんのチョット安心する・・・ しかし、20代前半〜30代前半のカップルやグループばっかり・・・

「おぉ〜ぉ〜いっ!中年はいないのかぁ〜〜〜っ!」と叫びたくなるのです。思わず「雪山で仲間たちとはぐれてしまった疎外感のような気持」を味わうことになります。調査とはいえ、1人で歩いているうちに、だんだん腹が立ってきました。毎回、毎回、腹が立ってきて、ドンドン「怒り」が加速していくのです。

昔は銀座といえば、カッコ良い、シャレッ気たっぷりの「ミドルのカップル」なんかが、さっそうと歩いていて、それを見て「大人ってカッコイイなぁ・・・」などと思っていたのですが、かつての大人の街「銀座」は、もう「キャァ〜キャァ〜」「ワァ〜ワァ〜」「ブゥ〜ブゥ〜」「ワンワン」の女の子達に完全占拠されてしまっている・・・

ミドルのみなさん!疲れてないで、ちょっと元気を出して、横取りされてしまった「我々の街」を取り戻そうじゃありませんか! 「オトナ」ってカッコイイもの、美しいものじゃありませんでしたか? 若いころ、あなたは、カッコイイ「オトナ」になりたかったんじゃ、ありませんでしたか?

あなただって若いころは、イッパイ飲屋でグチをいっているような「くたびれてしまった、おじさん上司」の言うことは聞かずに、カッコよく活躍している上司の言うことを一生懸命に聞いて、ロマンを抱き、夢を抱えて「あんな風にカッコイイおとなになろう!」と、ガンバってきたんじゃありませんか?

面白いもので、「若い人はオレのいうことなんて聞かない・・・」なんていう管理職に限って、通勤帰りに、ガード下で「焼き鳥」だの「おでん」だの「鰻の串」だのをつついているもんです。そんなもんつついている場合じゃありません。

若者の街で、カッコよく過ごしているミドルの言うことなら、しっかりと聞く・・・という若者はたくさんいるのですから・・・ 昔はオトナにあこがれた・・・ なんて、ガード下で「グチ」をいいながら、溜め息をついて、テキトウなものをつついて、あなたが「若者があこがれないオトナ」になっていたんじゃ、どうにもならないじゃないですか。


「管理職、昼は上司につつかれて、帰りの飲屋で【おでん】をつつく」

今日は「きみまろ風」で、まとめてみました。

(つづく)




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2010年3月25日木曜日

思いつくままに・・・ No.12


「あなたの大ファンは腹を立てている」-3/3

そりゃぁ、そうでしょう。そのことで「あなた」が「笑い者」になっているのです。当然、あなたのファンは怒ります。「しっかりしてくれ!」と悲鳴のような「怒り」を、あなたにぶつけたいのですが・・・ あなたを大好きなだけ、直接、伝えると、あなたに嫌われてしまいそうで、あなたに隠れて「もう! どうして? しっかりしてよ!」と怒っているのです。そういう声は、苦情ヒアリングのアンケート調査などでなければ聴くことができないから残念です。

そして「あなたの会社へのお客さまからの不満を集め、具体的な対応策を一緒に考えていく立場の人間」に調査を依頼しておいて、ありのままの報告をされた時に、「調査担当者」に向かって「イイワケを始める」ような経営者もいらっしゃるのです。怒っているのは私ではありません。単に調査をしてきただけの私どもに、いくらイイワケをされても、業績は上がりません。

当然、耳の痛い話ばかりを調査してきているわけですから、私どもの調査報告を聞いて、腹が立つのは当たり前です。こっちだって、耳が痛くて腹が立って「八つ当たりされること」は百も承知で、八つ当たりされることを覚悟して報告をしているのです。

こういう話を聞いた時点で「頭に来る話だ。腹が立つ! そんな風に思われていたのか・・・ ちくしょう!」と腹を立ててくださる経営者に出会えた時は、嬉しくて嬉しくてたまりません。耳の痛い話を聞いた経営者が「よし!すぐに対策を立てようじゃないか!」といいだすことになるからです。

そして、数ヶ月後には、間違いなく業績が上がるのです。考えてみてください「大好きだからこそ、そこがイヤなんだ」というお客さまが「そこを直せば、たくさん買うから」と、対策を打つ前から約束してくださっているのです。ただ、その内容が、ちょっとばかり耳がいたいだけの話・・・

それに、こっちだって八つ当たりされるのは「その時だけだ」と充分にわかって報告をしているのです。何より、いま現在、業績が上がらないと「くしゅん」とした顔で働いていらっしゃる経営者も社員の方々も、数ヶ月後には見違えるように元気になって業績も上がり始めるのですから・・・

残念ながら・・・「自分の会社の長所がホメられていないレポートだった」・・・と、報告するのみ、それっきりのお付き合いになる会社もあります。本当に悲しい話ですが、そういう会社の業績が上がったという話は、これまでたった1度も耳に入ってきた試しはありません。逆に、数年後に「あの会社は消えて無くなった・・・」という話ばかりが耳に入ってきます。そりゃぁ、そうです。マヌケなまんまで、いくら「自分はマヌケじゃない!」と主張されても「マヌケ」だとお客さまが感じているのですから。

いかがでしょうか。この際、思い切って「会社」の「すすみ具合、遅れ具合の確認表」を作って、「ちぐはぐ度」「マヌケ度」を確認してごらんになっては・・・この際ですから、何でもかんでも打てる手は全部、打っておかれたほうが良いように思います。そして・・・ この「ちぐはぐ度」「マヌケ度」を社員が見えるようにした経営者の方々も大勢いらっしゃるのです。

「POP」や「貼り出した紙」のタイトルには「見返してやろう! あなたも私も、お客さんに、こんな風にしか思われていないらしい。まったく腹が立つじゃないか!見返してやろう!」といった感じのコトバが書かれていました。これもまた「百聞は一見に如かず。百見は一体験に如かず。万聞は一体験に如かず」です。やってみれば、どれほど社員が一丸となって「モチベーションを上げようとするのか?」が実感できることでしょう。


こういう時に、素晴らしい人材に目をつける経営者もいらっしゃいます。「そういう話なら、どっぷりとこの会社に浸っていな人の方が見えにくいところが見えている。だから、新入社員の感想を聞こうじゃないか!」という豪傑経営者もいらっしゃす。

新入社員に自分の悪口を書かせ、その話を丸呑みにしてやろう・・・というのですからスゴイ話です。こんなことができる経営者は大成功をおさめます。当然、社員もドンドン成長していきます。いいことが「目白押し」でやってきます。

しかし、この話はこちらからはお伝えしない、紹介しない・・・という方針を貫いております。実際に、この話を「また聞き」して新入社員に「自社の悪いところ」をレポートさせた結果、その新入社員を全員クビにしてしまった・・・という経営者もいらっしゃるからです。

「生療法は大怪我の元」といいますが、まさに・・・ そんなことをするぐらいなら、私たちのような、その場限りのお付き合いでも良い、それっきり「切って捨てても良い立場の人間」にご依頼くだされば良いのに・・・と思うのです。

こういうことでクビを切られた新入社員は、あっちこっちで、そういう会社の「悪評」を拡げて回ります。そりゃぁ、そうでしょう。話の主旨を聴いて、良いと思って「一生懸命」に「会社の悪口」を書いた・・・ その結果が「青天の霹靂」・・・ そんな扱いを受けたら、新入社員じゃなくても「あの会社はヒドイ。あの会社は人を騙す会社だ!」と、誰だって言って回るだろうと思います。

とにもかくにも、早いうちに「確認表」を作るにこしたことはありません。自分の会社の「ちぐはぐ・マヌケ度」を自分で書き出せるくらいの人にならないと、企業経営という「人間業」というものはマネジメントできるものではありません。とにかく「自覚症状」を早くチェックするに限ります。「早期発見」は「早期治療」につながるのです。

● 似たり寄ったり確認表
● 進み過ぎ、遅れ具合確認表(ちぐはぐ度・マヌケ度)

この2つの一覧表を早めに作っていただくに限ります。似たり寄ったりが発見できない。進み具合・遅れ具合がわからない・・・ということであれば、私どもでよろしければご連絡ください。

確かに有料にはなりますが、八つ当たりされることを重々承知の上で、あなたの会社の大ファンとして、ファンの皆さまの声を集め、業績向上の【ツボ】となる「ファンの皆さまのホンネの部分・腹が立って避けている部分」を報告するために参上いたします。

(つづく)




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2010年3月24日水曜日

思いつくままに・・・ No.11


「あなたの大ファンは腹を立てている」-2/3

ここはひとつ「似たり寄ったり確認表」というものを、騙されたと思って、スタッフ一同集まって、ワイワイと盛り上りながら作ってみてください。「百聞は一見に如かず。百見は一体験に如かず。万聞は一体験に如かず」です。きっと「ビックリ!驚き!!」の連続だろうと思います。現在計画中の「設備投資費用」など、残念なくらいに「もったいなく思えてくる」に違いありません。社員教育が「あって無きに等しかったこと」に気づくことになるだろうと思います。

実際にやってみていただいた会社はいくつもありますが・・・ ある会社は「商品政策」がダメだ・・・とおっしゃいました。ある会社は「経営方針」がダメだ・・・と社長が言い出しました。ある会社は「会社の名前を変える」・・・と経営者が言い出しました。「似たり寄ったり確認表」を作ってみると、他社他店と、まったく似たり寄ったりであることがハッキリ浮かび上がってくるに違いありません。

そして、そのことに気づいた経営者、社長、取締役、管理職の人たちは、必ず口を揃えたように、こうおっしゃるのです。「なんだ!他と同じだと思われていたのか・・・ まったく、見れば見るほど腹が立つ!!」 ある会社の経営者は「机の上に置いておけ」と企画の部署のスタッフに「全社員のデスクに置くPOP」を作らせました。 ある会社の社長は「店の裏」のスタッフが店に入る「出入口」にデカデカと大きな紙に書き出して貼り出しました。

「POP」や「貼り出した紙」のタイトルには「見返してやろう! あなたも私も、お客さんに、こんな風にしか思われていないらしい。まったく腹が立つじゃないか!見返してやろう!」といった感じのコトバが書かれていました。これもまた「百聞は一見に如かず。百見は一体験に如かず。万聞は一体験に如かず」です。やってみれば、どれほど社員が一丸となって「モチベーションを上げようとするのか?」が実感できることでしょう。


もうひとつ、あなたのファンのみんさんは、こういうことに腹を立てていらっしゃいます。「どの会社も、自分の会社が進んでいると思い込んでいる」「どの会社も、自分の会社が遅れていることに気づこうとさえしていない」といったことです。俗っぽくいえば「カンが悪い」「無神経」といったところでしょうか・・・

この2つは似ているようで、ちょっとずつ違っています。「進んでいると思い込んでいる会社のセールスマン・店舗・商品」には「馴染み」という感覚がわいてこない・・・ とお客さんは怒っています。いいえ、怒っているというより「あきれて笑っている」といったほうが正確かもしれません。おおかたの場合「ちぐはぐ」になっているのです。たとえばお店なら「ちぐはぐな感じ」がお店の中に漂っていて人が寄りつかないのです。

たとえばセールスマンなら「ちぐはぐな話」しかできない雰囲気がセールスマンに漂っていて、発注者が「まともな話」をできないのです。たとえば「商品」なら「ちぐはぐな感じ」がして「損する感じ」が漂っている商品を買いたいとは、どうしても思えないでいるのです。どこがどう・・・と細かいことを書き始めるとキリがありませんから、ここで列挙するつもりはありませんが「思い込んでいる分、ちぐはぐになっている」のです。

そして、そのことで「あなた」が「笑い者」になっているのです。当然、あなたのファンは怒ります。「しっかりしてくれ!」と悲鳴のような「怒り」を、あなたにぶつけたいのですが・・・ あなたを大好きなだけ、直接、伝えると、あなたに嫌われてしまいそうで、あなたに隠れて「もう! どうして? 恥ずかしい!」と怒っているのです。そういう声は、苦情ヒアリングのアンケート調査などでなければ聴くことができないから残念です。

そして、もうひとつ・・・「遅れている会社」・・・ ここは「ちぐはぐ企業」とは全く逆です。「気づいてない分」だけ「マヌケ」だと思われていらっしゃる。フランス語でいうところの「アホ」です。 どこかヌケているのです。肝心な部分が詰まっていないので「すかすか」になっているのです。ところが・・・ それに気づかない。

「会社をあげて、遅れていることに気づかない」「気がつかないことが「経営者レベル」になっている」「腹が立つほどに気づかない」・・・そして、お客さまは、こういう風に腹を立てていらっしゃる「あの会社・・・無くても良いんじゃないの?」「あの店・・・あるだけ迷惑だよね?」「やるなら、やるで・・・ しっかりやってくれよ!」 と腹を立てていらっしゃる。


(つづく)




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