「中高年よ「綾小路きみまろ」氏のネタになるまい」
新宿や渋谷というような街にでる度に思うのです。とにかく、人間が多過ぎる。自動車が多過ぎる。地下道と階段が多すぎる。標識や看板が多すぎる。とにかく疲れてしまいます。そこにガンガン、ガァガァと大きな音が響き過ぎる。頭が痛くなります。さらには、若い男女がいかにも多過ぎるのです。
この若者たちは、歩道の真ん中をウロウロ・チョロチョロと、いったい何をしているのでしょう。左右を見ると、カフェ、ファーストフード、カフェレスト、雑貨屋、電気屋、携帯電話ショップ、アクセサリーショップ・・・ 喰って、見て回って、しゃべって、つまらない相談をしながらウロウロ、チョロチョロ・・・
50歳を越えた「おっさんのプライベート」にとって、こういう街は苦痛の対象にしかならなくなっていました。まぁ、肌に合うとか合わないとかいうのではなくて「街そのもの」が、私との関係を無くしてしまったというか・・・ まるで関係ない「異次元の存在」になってしまったというか・・・
どういうわけか、「街を歩く」という楽しみを、根こそぎ「若者たち」に取り上げられてしまったような気がしてしまうのです。そもそも、私と同じ、まぁ、おおまけにまけて40歳そこそこの男やオンナが、こういう街を歩いていないのです。
歩けるような街になっていないのか・・・ こちらの元気とシャレッ気がなくなってしまったのか・・・ とにかく自信あり気に歩いている「中年」というか「ミドル」というか・・・ そういう世代の人間が歩いていないのです。
いったい、どこに行ってしまったのでしょうか? 特に「ナイス・ミドルのカップル」などは、上野動物園で「存在していないパンダ」を探しているぐらいの勢いで、ほとんどお目にかかれないのです。とにかく、プライベートでは、こういう街に出歩くことはないだろうと思います。
しかしながら、仕事がら、やっぱりこういう街をウロウロして、若い人たちは今、何に興味があるのか?ということを調べたりしなければならないわけで・・・ 確かに最初のうちは「苦痛」以外のなにものでもなかった・・・
渋谷の109をチラリと覗き、西武の横を通り過ぎ、パルコの前を通って、NHKホールの前を通過して、代々木公園の横を通り過ぎ、原宿駅の前を通り過ぎ、明治通りのラフォーレの前を通過し、汗をかきかき竹下通りを原宿駅方面に戻ってくる・・・
こういうコースを歩きながら「街の様子、街の活気」を見て歩くのですが・・・ 私と同年代の人間は、さっぱり歩いていない。ミドル世代のカップルなどには、お目にかかったりすることは、まずない。
なんとも淋しいじゃないですか・・・ 私ひとりが浮いちゃうじゃないですか・・・ そこで、やっぱり職業がら「どうして、そういう場所に行かないのか?」と同世代に質問してみると・・・
「職場と自宅の間に、その場所がない・・・」だの「そんな場所にいく元気がない・・・」だの「大久保辺りの居酒屋で、焼き鳥をつついている・・・」だの、「高円寺のガード下で、串ウナギをつついている・・・」だの・・・ そんなもんつついてないで、ちょっとは街にでてみれば? 情けないじゃないか・・・と思ったりするのです。
「オレはサウナ族だから・・・ スポーツジムにいってチョットだけ運動してサウナに入ってから帰る・・・」って、スポーツジムは「スポーツ」をするところじゃなく、結局「サウナ」だったんかい! もう、泣けてくるではありませんか。もう、ガタガタなんでしょうかねぇ・・・ もうちょっと、シャキッとして欲しかったりするのですが・・・
渋谷から原宿のコース・・・ もう、若い人ばっかりです。中学生、高校生、20代前半のカップルやらグループやら・・・ そこから、山手線に乗り有楽町で降り、マリオンの中をチラリと覗き、そのまま銀座方面へ・・・ ここでもやっぱり、20代前半のカップルやらグループやら・・・
マロニエゲートを覗き、H&Mをチラリ・・・ アルマーニのお店の中をチラッと見て、アバクロへ・・・ こういうルートを歩いてみると、さっきより、ちょっとばかり年代が上になって、ほんのチョット安心する・・・ しかし、20代前半〜30代前半のカップルやグループばっかり・・・
「おぉ〜ぉ〜いっ!中年はいないのかぁ〜〜〜っ!」と叫びたくなるのです。思わず「雪山で仲間たちとはぐれてしまった疎外感のような気持」を味わうことになります。調査とはいえ、1人で歩いているうちに、だんだん腹が立ってきました。毎回、毎回、腹が立ってきて、ドンドン「怒り」が加速していくのです。
昔は銀座といえば、カッコ良い、シャレッ気たっぷりの「ミドルのカップル」なんかが、さっそうと歩いていて、それを見て「大人ってカッコイイなぁ・・・」などと思っていたのですが、かつての大人の街「銀座」は、もう「キャァ〜キャァ〜」「ワァ〜ワァ〜」「ブゥ〜ブゥ〜」「ワンワン」の女の子達に完全占拠されてしまっている・・・
ミドルのみなさん!疲れてないで、ちょっと元気を出して、横取りされてしまった「我々の街」を取り戻そうじゃありませんか! 「オトナ」ってカッコイイもの、美しいものじゃありませんでしたか? 若いころ、あなたは、カッコイイ「オトナ」になりたかったんじゃ、ありませんでしたか?
あなただって若いころは、イッパイ飲屋でグチをいっているような「くたびれてしまった、おじさん上司」の言うことは聞かずに、カッコよく活躍している上司の言うことを一生懸命に聞いて、ロマンを抱き、夢を抱えて「あんな風にカッコイイおとなになろう!」と、ガンバってきたんじゃありませんか?
面白いもので、「若い人はオレのいうことなんて聞かない・・・」なんていう管理職に限って、通勤帰りに、ガード下で「焼き鳥」だの「おでん」だの「鰻の串」だのをつついているもんです。そんなもんつついている場合じゃありません。
若者の街で、カッコよく過ごしているミドルの言うことなら、しっかりと聞く・・・という若者はたくさんいるのですから・・・ 昔はオトナにあこがれた・・・ なんて、ガード下で「グチ」をいいながら、溜め息をついて、テキトウなものをつついて、あなたが「若者があこがれないオトナ」になっていたんじゃ、どうにもならないじゃないですか。
「管理職、昼は上司につつかれて、帰りの飲屋で【おでん】をつつく」
今日は「きみまろ風」で、まとめてみました。
(つづく)
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