若いか? 年寄りか? その中間はどこに?
こういう街にいけない人はどこに行けば良いんだ? と質問すると、「巣鴨の地蔵通り商店街あたり」だというから行ってみると、なんだよ!ここは中年の街じゃなくて、老人の街じゃないですか・・・ お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、お元気そうで、実に楽しそう・・・わぁ〜っ!よかった・・・ じゃなくてぇ〜〜っ! 私は「オシャレな中年」「オシャレな壮年」はどこにいるのかを探しているのです。
渋谷109から代々木公園、そしてラフォーレから原宿のルート。有楽町から銀座へ・・・行きつけのトラッドシューズショップの「ヒロカネ(Scotch-Grain)」が南銀座にあるものですから、そこにチラリと顔を出すのですが・・・ とにかく、そのエリアにいる若者は、あっちへ行こうとか、こっちへ行こうとか、誰も相談などせずに、何も考えずに成り行きにまかせて歩いています。そういう風に歩けるルートになっています。
それに比べて、中高年がブラブラと、しかもカップルかグループで、何の目的もなく、急ぐ用事もなく、ちゃんとオメカシをして、解放感イッパイで、何も考えずに歩ける街・・・そんな街など、日本中どこを探してもなくなってしまっているのです。
いいえ、街がないのか、そういう元気でシャレッ気のある中高年がいなくなったのか・・・ 私は、色々考えた末、結局、シャレッ気のある元気な中高年がいなくなってしまったように思っているのです。実に残念ですけれど・・・
じゃぁ、中高年は街に出ないのか?と質問すると「新橋あたりで飲んでいるはずだ・・・」と教えてもらったので。なんだ、街には出ているのか・・・ それじゃぁ「新橋」に行って、中高年を見てみようと思い足を伸ばしてみました。確かに・・・
確かに・・・ 新橋には中高年の「おっさん」がいるにはいる・・・ しかし、シャレッ気があるとはいえない。待ち合わせをして、メンバーが揃うと、すぐに「のれん」をくぐりたがる。ついて行って偵察していると、腹が出ているのに喰いたがる・・・ 中途半端な「おっさん」ではなく、正真正銘の「おっさん」ばっかり・・・
シャレッ気のある話などカケラもない。この先、どうなるわけでもないのに、隅のほうでブツブツとつぶやいていたりする。向き合った相手を、やっつけるわけでもなく、批判するわけでもなく、ぐじぐじと被害者ぶってチビチビと酒を飲んでモンクをたれている。
たまに笑ったかと思ったら、何とも疲れた顔をしている。よく見ると、笑っているのか、ひきっつっているのか、本当は泣いているのか、さっぱりわからない顔だったり・・・ まったく、情けないじゃないですか・・・
あちらに大きな声で、バンバン机をたたいて盛り上っている人がいる。最近、坂本龍馬ブームだし・・・天下国家の話でもしているのかと思えば、うちの「かみさん」がカルチャーセンターに行き出して人間関係に苦労しているらしい・・・という話をして「かみさん」の不幸を喜んで盛り上っていたりする。その話を聞いている他のメンバーも妙に喜んでいる。おいおい・・・
むこうに大きな声で盛り上っているグループがある。企業再建の話でもしているのかと思えば、うちの「犬」が「かみさん」にばかりなついて、自分にはちっともなつかない。家に帰って犬が吠えたら家族が喜ぶ・・・などという「グチ」をもらしている。その話を聞いている他のメンバーは大笑いしている。おいおい・・・
隣のテーブルで、大きな声で盛り上っている人たちがいる。「人生挑戦・生涯現役」といった話でもしているのか耳を澄ませば、大リーグの某選手が現役を引退するとか、プロレスラーの誰それが現役を引退するとか・・・などという話をしている。その話を聞いている他のメンバーもスポーツ選手への「期待」で盛り上っているようだ。
おっ!これは良いかもしれない・・・と思って耳を澄ましていると、今度は会社の人たちの話になった。「あいつはダメだ」「あいつも使えない」「オレは、その仕事から上手に逃げて高見の見物だ」「オレは、こういう風にして、その仕事を受けないようにした」って・・・ あなた・・・仕事でもプレーヤーじゃなく、観戦しているだけなのね。あらあら・・・
そのうち、だんだん腹が立ってきた。「あいつに任せたら、失敗しやがって・・・ オレは責任なんてとらないよ。だって上司だから・・・」って、なんじゃそりゃ? 仕事もしない。責任もとらない。いったい、何をしに会社にいっているんだ?!
向かえの席で、大きな声で盛り上っているグループがある。「恋愛」といったコトバが飛び込んできた。おっ!こんどこそ・・・と期待しつつ耳をすませば・・・ 自分が毎朝、参歩させている飼い犬が、近所の犬と恋仲だとか、そうじゃないとか・・・ その話を聞いている他のメンバーも、奥さんは朝飯さえ作らない。自分も早起きして弁当を作っているとか、いないとか・・・ おいおい・・・
それなりの本を読んでいるわけでもなく、かといって、それなりの趣味を持っているわけでもない。特別な楽しみはなにもない。指示されて、イヤイヤやる仕事、仕事から逃げる話以外の「ネタ」は、まるで「カラッポ」・・・
「一目散に帰宅する人」「居酒屋でグダを巻く人」「スポーツジムという名のサウナで横になる人」・・・ 何とも悲しい「中高年」・・・ こういう人が増えるのはイヤですね。こういう人が増えると困りますよね。しかし、これからますます増えそうなんですねぇ。
さて、今日はこのあたりで・・・
「奥さんは、朝の料理を旦那にまかせ、旦那は仕事を部下まかせ。」
(つづく)
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