2010年4月5日月曜日

本気で「商人」をやりましょう。No.23


「美意識」「チャンス意識」「責任意識」 

さて、2010年という年は、いったいどんな年になるのでしょうか。商人であり、ビジネスマンである「みなさまがた」は、その鋭い直感で、心の準備や仕事の対策をいろいろと計画されていることと思います。当然、わたしもわたしなりに「加納 光」式「その年のコンセプト予測論」を少しお話しておきたいと思います。

毎年、わたしは個人的な習慣として、その年の「気配」を箇条書きで予測することにしています。あ・・・偉そうに言っているように聞こえたら、ごめんなさい。経済学者でも、統計学者でもなく、エコノミストでもなく、ましてや政治にも疎く、文化にも疎い人間ですから・・・ 新聞やら雑誌やらテレビで見たり聞いたりしたことを、「そうだよなぁ。そうかもなぁ。そうでもないけどなぁ。」と感じたり、思ったりしたことを・・・

30年あまり続けてきた「マーケティングおたく」なりに、感じたり思ったりしたことを単に「まとめ書き」したというぐらいのレベルで箇条書きにする程度のものですから、どちらさまに対しても責任は持ちかねます。いってみれば「何が売れるのか? 何が売れないのか? どうすれば売れるのか?」そんなことばっかり考えて検証し続けてきた「マーケティングおたく」の「予測メモ」のようなものだと考えてください。

その信用度は「加納 光」式・・・といった時点で、さっぱり信用できないものとお察しいただけるのではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか。専門的に学者が総合判定したわけでもなく、総合推察したものでもなく・・・「スーパーの売場」で「何が売れるのか予測する」、企業からのご依頼で「お客さまの本当のニーズ(苦情)」を、企業の代りに聞いてまわるというようなことだけを続けてき人間の視点から見た、しかも「予測」でしかないわけですが・・・ わたしの予測によりますと、2010年というものは・・・

(1) 生活や社会文化の中に「美意識」というものが、価値としてハッキリと注ぎ込まれはじめる年になるだろう。 (2)生活や社会文化の中に「チャンス意識」というものが、価値としてハッキリと浮かび上がってくる年になるだろう。 そして・・・ (3) 生活や社会文化の中に「責任意識」というものが、価値として再認識されはじめる年になるだろう。ということです。

「美意識」について少し説明してみようと思いますが・・・ やはりこれからは「感じのいい生活をしたいという願望」が増えてくるだろう・・・ということです。物量的満足時代は終ってしまいましたし、豪華なことに満足する時代というものも終わってしまったようにも思います。 「省エネ時代」とか「eco時代」とか・・・「人に優しい最新のデジタル家電」が大本命になる・・・などといわれているホンモノ満足時代も、なんだか少し「クセ」がありすぎて、そろそろ山を越えようとしているように感じてなりません。

「消費者」とか「生活者」とか「お客さま」などと色々なコトバがありますが、生活そのものが「思考と反省」の繰り返しですから、意外に「山を越えてしまう」のが実に早いのです。「ホンモノ志向」が、当たり前のようになって、なんだか「堅苦しく」思えてきましたし「くたびれ感」も出てきました。考えていたより高くついてしまうことに気づいた後は、うるさい能書きは、チョットおいておいて「感じ良く、肩のチカラを抜いて暮らす」という知恵が働き始めたのではないかと感じるのです。

「感じ良く暮らす」というのは、人間にとって素晴らしい感覚だろうと思います。良いものがあるとか無いとか、好きなものに凝るとか凝らないとかとい「粘着型の感覚」ではなく、きわめて「やわらか」な、フワッとして「リラックス」した感覚が中心の生活志向のように感じます。教養とか文化とか趣味嗜好とかいった、今までメディアが取り上げてきたパターンでは説明できずらい感覚です。

「暮らすこと」の根本にかかわる意識として、そこにある当たり前のものに「美しさ」を感じる。道端に咲いている花の美しさを感じる。当たり前に使っている「湯飲み茶わん」を改めて眺めて「美しさ」を感じる。そいういう「美」そのものへのあこがれというか、信頼みたいなものが求められ始める時代ではないかと思うのです。

欲望とか、挑戦とかいった「肩にチカラが入った感覚」ではなく、セレブや中流といった感覚でもなく、ホンモノとか豪華とかいうものでもない。自らの「美意識」を磨いた生活、美意識のある買い物というか、そういうことが始まる予感めいたものを感じてやまないのです。

(つづく)

さて、今日はこのあたりで・・・


「メディアから これが良いとの 声が聞こえる。そんなの どうでも良いと 感じる。」




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