2010年4月6日火曜日

本気で「商人」をやりましょう。No.24


「美意識」「チャンス意識」「責任意識」 

(前回からの、つづき)

さて、次に「チャンス意識」の説明をしてみたいと思いますが、生活というのは「1日、1日の積み重ね」というよりは「チャンスの積み重ね」という解釈をしようということなんです。「その日暮らしの感覚」と「その場限りの対応」というように分けられるような気もしますけれど、そうじゃないんですね。そうじゃなくて・・・

今日とか、今月とか、今年とか、春夏秋冬とか、そういう「自然科学的」なものではなくて、誕生日とか、成長期、結婚期、円熟期、とか、父の日、花の日、といった「社会科学的」というか「パーソナル」というか、時間とか空間の「軸」がより「個人」にシフトした感覚をいっているのです。これは時間の話・・・

それが空間になるなら、立派な「日本建築の家」であるとか「六本木の立派な高級マンション」という感覚ではなく、今まで生活をしてきた通勤時間が少々必要な自宅の近所を散歩して、改めて自分の住んでいる街の素晴らしさを感じるとか、その家をちょっとリフォームして、壁紙だけでも貼り替えてみようとか・・・ 「体裁」や「周りの評価」というものから「自己満足」というか、充実した「精神的満足」というか、そういうものがもっと「内面的にシフトした感覚」をいっているのです。

ちょっと説明がおぼつかない感じがして・・・ これで伝わるのだろうか、と心配になってきましたが・・・ 「新しい感覚で暮らす」ためのポイントが「一人ひとりの個人的なチャンス」そのもの、家庭でいえば「ファミーリー・チャンス」というか、その家族だけにとって価値のあるものが大切にされていくといった感覚です。それだけに尊くて、人間らしいというか、とっても素直な「幸福感」を味わうための発想だと思うのです。

そして、最後に「責任意識」の説明をしてみたいと思います。「美意識」と「チャンス意識」が「プライベート」なものであれば、「責任意識」は「仕事」についての話・・・そして、この「責任意識」というものは「発信者側」ではなく「受信者側にとって、きわめて重要な問題」になってきているのです。

それは「政治」についても同じです。「国は何もしてくれない」といつまでもグチっていてもしかたがない・・・ 確かに、ホンネとタテマエが必要なことはわかっているのでしょうけれど・・・ タテマエだけで、何もかもうまくいくようにと受信者側をチョロまかそうとしても、もうバレバレ・・・

「責任を逃れながら、じぶんだけ「良い思い」をしたい」という「底」が、いともカンタンに見破られてしまう時代・・・ ダマされ続けてきた受信者は、もう嫌気がさしてグッタリしているのです。

そういう「無責任なサラリーマン根性」がチラリとでも見えてしまったら、その瞬間、受け手が「嫌悪感」を感じてしまう時代・・・ 大問題なのは、受信者の多くがそう感じてしまっているということです。

こちらが、どれだけ上手にそうしようとしても、無責任な仕事に全ての人が「へきへき」してしまっています。今まではそれで上手くいった・・・だから、これからもなんとかなる・・・なんて思ったら大間違いです。

「要領良くチョロまかそう」とする根性、そのものに嫌悪感を感じている人が多いのですから、プロ意識、玄人感覚で、最後の最後まで自分の仕事に責任を持つ!という人のところに仕事が集中するようになってきます。そうでない人は「その他」という基準で排除されてしまうのです。

たとえば、ズボンのチャックが開いていることに本人は気付かないけれど周りの人たちは全員が気付いている。ごはん粒がホッペタについていることに本人は気付かないけれど周りの人たちは全員が気付いている。

ストッキングの太ももの部分が伝線していることに本人は気付かないけれど、後を歩いた人は全員が気付いているといった感覚と同じです。自分は、上手に責任回避をしながら仕事をしたつもりでも、周りの人たちは全員が気付いてしまっている・・・

今年は、そういう「アマチュア的な仕事」や「シロウトの仕事」や「シロウトじみた責任感覚」がトコトン嫌われ始め、「プロの仕事」というか「玄人の仕事」というか「職人の責任」というか・・・ そういったものが、ますますクローズアップされていくように思えてならないのです。


さて、今日はこのあたりで・・・


「自分だけ、おいしい思いをしようとしても、まわりの人には、全部バレバレ。」




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