2010年4月1日木曜日

思いつくままに・・・ No.19


【玄人】は、どこへ行ってしまったのか?

今回のシリーズは、コラムというか・・・エッセイというか・・・ 随想というか・・・ 思いついたことをカタッパシから書いているように思います。これが著作ならば「もくじ」を作って「構成」を決めて・・・ というように、もっと構造的に立体的に話を進めていくのでしょうが、桂馬飛びを前後左右にしているようで申し訳ないばかりです。まったく素人的な話の進めかたで・・・

おっ!そういえば・・・ 先日、マーケティングの業界紙(米国誌)でこんな記事を読みました。「素人が平気で金を稼げる不思議な国、ニッポン」・・・ たとえば、アメリカではこんなことは絶対に起こらないのだそうです。ショータイムの余興ですら素人が登場することはない・・・ それなのに、素人がコンサルタントまがいの「ノウハウ」を書いて「インターネットでお小遣い稼ぎ」をしようとしたり、その「素人の書いたノウハウ」を購入する素人までいる・・・という辛口の評論をしていました。

いや、確かに・・・。まったくもって、その通り。そう考えると、やっぱり「今回のこのシリーズ」は、とってもシロウト臭くて・・・ 何だか、申し訳ないような気分になってしまいます。いや、それならそれで、しっかりと「一話一話を本職をやっている者らしく」内容の濃いものを書こうと思います。

しかし、やっぱりシロウト臭いですね。「本職の仕事として書く文章」と「素人のアルバイト感覚で書く文章」は「似ていたとしても、まるで違うもの」です。「ワケが違っているもの」です。「重さが違っているもの」です。ですから、何だか今回は胸が痛くなってくるのです。その胸の痛さをこらえていいますが・・・ 現在の日本は、日本中、全部が「シロウト臭い」、シロウトだらけになってしまったように感じるのです。

いけませんねぇ。いけません。いけません。こんなんじゃダメじゃないですか! いつから、こんなことになってしまったのか。何とも、こういいたい気分になります。「玄人のみなさん! プロフェッショナルのみなさん! もっとガンバろうじゃありませんか!」 何だか、そんなコトバを叫びたい気分になります。「プロフェッショナルらしい、プロフェッショナル」は、いったいどこにいってしまったのでしょうか?

「専門の評論家」とか、その分野の「学者」とか、私のような「解説を専門にしているコンサルタント」というものではなく、名人とか人間国宝とか、そんな古くて「恐ろしい感じ」がするものではなく「これを生業にして、本気で生きていきています」という人のことをいいたいのですが・・・  そういう「職人的」というか「プロらしいプロフェッショナル」というか、「玄人らしい玄人」というか・・・ そういう人は、いったいどこにいらっしゃるのでしょうか。

「これで飯を喰わせてもらっています」とか「これだけでやってきました」とか、そういうことをサラリという人、つい言ってしまうような人、そういうプロの人は、どこへいってしまったんでしょうか。もっと声を大きくして、もっと堂々として「ここにいますよ。」「ここにいるじゃないですか!」と、ぜひ自己主張して欲しいのです。

「シロウトは、すっ込んでろ!」「シロウトは、道を空けろ!」「そこは、シロウトの出る幕じゃねぇ!」「シロウトの居場所を作るな!」 私たち「一般市民」は、名人だの、国宝だの、そんなものをありがたがって、恐ろしい値段の商品を手に入れることはできないのです。さらに、ちょろちょろっと知識をかじった、専門家や学者やコンサルタントなんぞも、ありがたがられる必要がなくて当然なのです。


「これで飯を喰わせてもらってます」「これでやってきました」「これでやっていくしかないんです」「自分には、これしかなくて」こういう「玄人の人たち」「プロフェッショナルの人たち」の仕事を求めているのです。こういう人たちの「腕」を頼りにしているのです。「辛抱を重ね、努力を重ねてきた腕」を、それはもう「心の底から信頼」したいのです。そういうものです。

確かに、わたしだって、かつてはサラリーマンをやっていましたよ。しかし・・・「マーケティング」という分野だけの追求を30年やってきたのです。いまだに、これ一本でやっています。ブログだって、こうして、きちんと表現できる限り表現しています。公表できるものは、きっちり公表しています。小手先のテクニックなんか身につけてこなかったのです。根っから、一生懸命に「お礼として、お金をいただけるレベル」になろうと、ここまで「技」を磨いてきたのです。

ここに書いている内容の向こう側には「30年に渡る研究と、実験と、そこから導き出した法則」が土台として根付いているからこそ、こうやって、毎日、毎日ブログが書けるのです。「よくネタが続くなぁ・・・」などという人もいますが、当たり前です。こっちは、プロです。これで飯を喰ってきたのです。これで飯を喰っているのです。街を歩きさえすれば、どれだけでもネタを拾ってくることができます。30年の積み重ねというのは、そういうものです。

そう考えながら、色々な人たちの「グチ」を思い出しました。「このごろ、セカンドビジネスを始めた人たちに、お客さんを持ってて行かれた」とか、「最近、インターネットで発注する人が増えて、うちなんか、もうダメだ・・・」とか、「景気が悪くなってねぇ。今まで通りやっているんだけど、ジリ貧だよ・・・」とか・・・ しっかりしてくださいよ!


時代が動いたら、その、ひと足先を提案する。そうし続けてきたから「商売」になったんじゃありませんか? 最先端の場所を守ってきたからこそ、商売やビジネスが成り立ってきたんじゃありませんか? どうしたんですか・・・ しっかりしてくださいよ!

なんだか「悔しい」じゃないですか。「プロフェッショナルのみなさん!何かいってくださいよ!」「威勢よく、胸張って、堂々と、大きな声でいってみてください。」「プライドをもって、オレはここにいるぞ!といってください!」「鼻高々でいってください!」「シロウトを見下げてください!」「自信たっぷりでいってください!」「腕まくりして、怒鳴るくらいの勢いでいってください!」

さて、今日はこのあたりで・・・


「商店主、こっちはプロだと、意地を張れ。
. サラリーマンに、やられてたまるか・・・」

「専門家、こっちはプロだと、意地を張れ。
. 素人相手に、やられてたまるか・・・」

(つづく)




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